完全独習 統計学入門

完全独習 統計学入門

著者: 小島 寛之
単行本(ソフトカバー): 205ページ
出版社: ダイヤモンド社 (2006/9/28)
ISBN-10: 4478820090
ISBN-13: 978-4478820094
発売日: 2006/9/28

書籍内容

●統計学を初めて学ぶ人
●統計学を改めて学び直したいという人
●何度も挫折して、いまだに身についてない(と感じている)人
●今まさに落ちこぼれつつある人

(1)「これ以上何かを削ったら、統計学にならない」という、最小限の道具立て(ツール)と簡単さで書かれた「超入門書」

(2)確率の知識はほとんど使わない。微分積分もシグマも全く使わない。使う数学は、中学の数学(ルートと1次不等式)までだから、高校数学がわからなくても(忘れてしまっていても)大丈夫

(3)毎講に穴埋め式の簡単な練習問題がついているので、独習に最適

(4)第1部では初歩の初歩からスタートしながらも、「検定」や「区間推定」という統計学の最重要のゴールに最短時間で到達することを目指す

(5)第2部では、第1部の内容に厚みをつけ、統計学での免許皆伝でともいえるt分布を使った小標本の検定・区間推定に最も効率的にたどりつく。基本が理解できれば、相当なところまで理解できる

(6)標準偏差の意味が「体でわかる」よう、簡単な計算問題や具体例で徹底的に解説する

(7)株や投資信託などへの投資のリスクを、統計学から理解して金融商品にも強くなってもらう

▽本書は、「これ以上何かを削ったら、統計学にならない」というギリギリの道具立てと簡単さで書かれた「超入門書」です。

本書は2部構成となっています。第1部では初歩の初歩からスタートしながらも、「検定」や「区間推定」という統計学の最重要項目のゴールに最短時間で到達することを目指します。

▽「統計学」を効率よく、1ステップずつ理解するために、本書のスタンスは以下のようになっています。

●本書では、標準偏差(S.D.)を最も重要視する
●本書では「確率」をほとんど扱わない
●「95パーセント予言的中区間」を用いて説明
●数学記号も数学公式もほとんど使わない(出てくるのは中学数学だけ)
●穴埋め式の簡単な練習問題で独習できる

目次

第 0 講 「統計学」を効率よく、1ステップずつ理解するために――本書のスタンス

▽第1部 速習! 標準偏差から検定・区間推定まで

第 1 講 度数分布表とヒストグラムで、データの特徴を浮き彫りにする
(各講に「まとめ」「練習問題」あり。以下同)

第 2 講 平均値とはやじろべえの支点である――平均値の役割と捉え方
[コラム]平均のとり方は、1つではない

第 3 講 データの散らばり具合を見積もる統計量――分散と標準偏差

第 4 講 そのデータは「月並み」か「特殊」か? 標準偏差(S.D.)で評価する
[コラム]偏差値で嫌な思いをしたことのあるあなたに

第 5 講 標準偏差(S.D.)は、株のリスクの指標(ボラティリティ)として活用できる

第 6 講 標準偏差(S.D.)でハイリスク・ハイリターン(シャープレシオ)も理解できる

第 7 講 身長、コイン投げなど最もよく見られる分布、正規分布

第 8 講 統計的推定の出発点、正規分布を使って「予言」する
[コラム]予言を確実に当てる占い師のテクニック

第 9 講 1つのデータから母集団を推理する――仮説検定の考え方
[コラム]統計的検定の画期的さとその限界

第 10 講 温度測定などの例で、95パーセント当たる信頼区間を探し出す――区間推定

▽第2部 観測データから背後に広がる巨大な世界を推測する

第 11 講 「部分」によって「全体」を推論する――母集団と統計的推定

第 12 講 母集団のデータの散らばり具合を表す統計量――母分散と母標準偏差

第 13 講 複数データの平均値は、1個のデータより母平均に近くなる――標本平均の考え方

第 14 講 観測データが増えるほど、予言区間は狭くなる――正規母集団の便利グッズ、標本平均

第 15 講 母分散のわかっている正規母集団の母平均は?――標本平均を使った母平均の区間推定

第 16 講 カイ二乗分布の登場――標本分散の求め方とカイ二乗分布

第 17 講 母分散をカイ二乗分布で推定する――いよいよ正規母集団の母分散を推定

第 18 講 標本平均はカイ二乗分布する――標本分散と比例する統計量Wの作り方

第 19 講 母分散は、母平均を知らなくても推定できる――母平均が未知の正規母集団を区間推定

第 20 講 いよいよt分布の登場――母平均以外は「現実に観測された標本」で計算できる統計量

第 21 講 t分布による区間推定――正規母集団で母分散がわからないときの母平均の推定

<文献案内>
●本書のあとで読むと良い統計学の教科書
●金融と統計学を絡めて勉強したい人が読むと良い本
●数理統計学をきちんと勉強したい人が読むと良い本
●マンガで勉強したい人が読むと良い本

練習問題解答、索引つき